歯周病の原因

歯周病を引き起こす原因として

(1) 歯周病菌による炎症

(2) 異常な力による骨の破壊

が考えられています。

まず、歯周病菌についてですが、お口の中には常在菌としておよそ300〜500種類の細菌が存在していますが、その中でも歯周病菌の種類や数が多くなると歯周病を発症する危険性が増してきます。ちなみに歯垢1gの中には1億個の細菌が存在するといわれています。


歯周病菌

しかし、歯周病細菌がお口の中にいるから必ず発症するというものではなく、遺伝敵な要因(歯ぐきの性状、歯やあごの大きさ)、全身の健康状態、局所的な要因(歯科治療でのつめもの、かぶせものの精度、歯磨きの上手い下手、喫煙の有無等)によって発症のリスクは変わってきます。すべての均衡が保たれているときは健康な状態が続きますが、一旦均衡が崩れると歯周病を発症し、どこかで原因を取り除かないとどんどん歯周病は重症化してしまいます。


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次に、力による骨の破壊ですが、人が一日のうち食事、会話などで上下の歯を接触させている時間は20分程度といわれています。

また、咬む力は食事の際でも10〜20Kg。この程度の時間や力がかかったとしても通常骨が壊れることはありません。

しかし、自分では意識することのできない睡眠時の食いしばりや歯ぎしりでは体重と同じくらいの力が15分程度続くといわれ、咬み合わせが悪い場合も本来よりも強い力が特定の歯にかかる場合があり、どちらの場合も異常な力が骨の破壊を進行させてしまいます。

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