歯周病の症状

歯ぐきが赤い

歯周ポケットに細菌などの感染が起こると身体の防御機構が働いて免疫細胞である白血球やリンパ球等が全身より送られてきます。通常の歯ぐきの中にある血管の太さでは必要な免疫細胞を十分に送り込めないため血管は一時的に太くなり血流が増えます。健康なときは薄いピンクに見える歯ぐきもいざ歯周病で炎症が起こると普段より太く薄くなり(ゴムホースに大量水を流そうとするとゴムが伸びて薄くなるイメージ)血管の壁越しに見える血液の色により歯ぐきは赤く見えてしまいます。

歯ぐきから出血する

健康なときは歯ぐきに歯ブラシがあたっても簡単には出血は起こりません。しかし、歯周病によりそこに炎症があると歯磨き程度の刺激でも出血してしまいます。これは前述の免疫細胞を供給する為に拡張し薄くなってしまった血管の壁がブラシ等の機械的な刺激により破れてしまうことにより起こります。

歯ぐきが腫れる

歯周病により炎症が起こると歯ぐきの中の血管から周囲の組織に白血球等の免疫細胞がどんどん送り込まれます。その結果として浮腫(腫れ)が起こります。

歯ぐきから膿が出る

歯周病により炎症が長期化すると細菌と戦っていた免疫細胞である白血球や周囲の組織の一部がが死んでしまいます。これが蓄積したものが膿であり歯周病がある程度進行した状態から見られるようになります。

口臭がする

歯周病が中程度の状態になるとお口の中に歯周病独特の臭いがするようになります。これは歯周ポケットの中の菌、特に嫌気性菌(酸素を嫌う菌)が代謝の過程で硫化水素やメチルメルカプタンを産生するためです。

歯がぐらぐら動く

歯周病が進行して中程度を過ぎてくると歯周組織が破壊されます。そのダメージが骨にまで達すると歯の支持が失われ咬み合わせの力に耐えられなくなり指で動かすとぐらぐらするようになります。

 咬むと痛む

歯周病も末期に近づくと歯の揺れも大きくなり、今までいた位置を維持することが難しくなります。本来の咬み合わせではないため普通に咬むだけでも異常な方向に力がかかり痛みを感じるようになります。

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