歯周病のメインテナンス

歯周病の治療が終了すると症状も改善され普段通りにお過ごしいただくことができます。しかし、その後の管理次第では再発するケースも少なくありません。
欧米では歯周病を“Silent Disease”(静かなる疾患)と呼んでおり、毎日ほんの少しずつ悪くなる病状を自覚することが難しいということを表現しています。
そこで重要になってくるが治療後の“メインテナンス”です。

歯周病のメインテナンスとは定期的に行われるプロフェッショナルによるお口の中のチェックとクリーニングのことで、当クリニックでは拡大鏡を用いた歯と歯周組織の視診、歯周ポケット検査、歯石除去などのクリーニング、歯磨きの状態の評価と指導を行わせていただいております。

メインテナンスの重要性について下記のような研究結果も報告されています。

改善 変化なし わずかに悪化 悪化
メインテナンスあり 17% 72% 10% 1%
メインテナンスなし 1% 10% 34% 55%

P. Axelsson and J. Lindhe. J Clin Periodontol 1981:8:281-294. より改変

この研究では歯周外科治療の後、メインテナンスできていない患者様の90%近くの方に症状の悪化がみられたという結果が示されており、いかに治療後のアフターケアが重要であるかをご理解いただけると思います。

また、以下のグラフにあるようにお口の中の細菌数はクリーニング後、約3ヶ月(12週)で増加傾向にあります。

歯周ポケット内の細菌の75%を占める嫌気性グラム陰性菌群(歯周病菌)は、スケーリングとルートプレーニング後4週は20%以下に減少していますが、12~16週後にはもとの菌数レベルに戻る傾向が見られることがわかっています。(慢性歯周炎患者へのPMTC後の除菌効果 Slots,J, 1979)

したがって、このような科学的な根拠から、神戸歯周病歯科クリニックでは3ヶ月ごとの定期的なメインテナンスをお勧めしております。

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